教育と人間
今日の生物学は自然選択説も含めた生物の進化を基盤として成り立っているため、先進国の知識人や自然科学者など、現代生物学を受け入れている人々は、我々人間は猿からネズミのような姿をしていた祖先生物、さらに遡れば単細胞の微生物から進化してきたと見なしている。こうした観点を端的に表現した概念としては、社会生物学の「利己的遺伝子」の概念などが挙げられる。
現在、人間の学名は「ホモ・サピエンス Homo sapiens」(知恵のあるヒトの意)で、やはり言語や文化などの(生物学的存在以上に多くの)側面を備えているとされている。この学名と同時に作られた名に「ホモ・エレクトゥス(直立するヒト)」「ホモ・ハビリス(器用なヒト)」(以上は生物学用語)というのがあり、後に社会面から捉えられた「ホモ・○○○(~するヒト)」といった造語の元となった。遊びに目を留めたホイジンガの『ホモ・ルーデンス』、「ホモ・エコノミクス(経済人)」などはその典型である。
ただし、人類全体ではダーウィン風に考えている人は今でも必ずしも多数派というわけではなく、例えばアメリカ合衆国などでは伝統的なキリスト教の世界観および人間観を保ちつづけている人のほうがむしろ多数派であることなども知られている。
かつては、人間自ら最も進化した生物として「万物の霊長」と称していた時代があったが、皮肉なことに大量殺戮兵器を使用した世界レベルの戦争は人間の知能の所産である科学技術が自らに牙を剥きうる事を如実に示した。また人間は産業革命の時代から続いた大量消費によって自然破壊、環境問題などを引き起こしている。今も、人間のあるべき姿は問い続けられている。
『論語』の陽貨篇第十七には右のように書かれている。「子曰く、性、相近きなり。習い、相遠きなり」 (師は言われた。人間は、生まれつきの性質は同じようなものであるが、習い(教育、しつけ)によって、大きく異なってゆくものだ」
ジャン=ジャック・ルソーは「植物は耕作によりつくられ、人間は教育によってつくられる」と述べた。
カントは『教育学講義』において「人間が人間となることができるのは、教育によってである」と述べた。
現代でも日常的に「人は教育によって人間になる」「人は教育によってのみ人間となる」「しつけと教育によって人間になる」「教育によってヒトが人間になる」 といったことが多くの人々によって言われつづけている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
植物は耕作によりつくられ、人間は教育によってつくられるという言葉はとても印象的でした。
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